町屋の切断面から読み解く キョート*ダンメンロシュツ

 京都の町家を町並みとは“違った”視点で観察している「キョート*ダンメンロシュツ」の吉永さんをゲストとしてお招きしました。
 京の町屋が壊された後に露わになる町屋の切断面…”ダンメン”には表の町並みからはうかがい知れない京都がCTスキャンのごとく映し出されています。大胆な増築、間に合わせの補修、密かなルール違反など、そこには芸能人寝起きチェックのごとく町屋の素顔が白日の下にさらされています。男が背中で人生を語るように、町屋はダンメンで自らを語る。京都の裏側で繰り広げられているそんなダンメンワールドをスライドで見せていただきました。
 吉永さんは7年間で2500軒のダンメンを撮り続けてきたと言います。そこで浮かび上がったキーワードはこちら。シルエット、変わり果て、跡地の使い方、ダンメン考古学、パラレルワールドなどなど。そんなことを話しながら歩くダンメンをめぐるツアーも開催されているとか。ダンメンには京都人の本音と建前がそのまま現れているという話が印象的でした。(狩野)

吉永健一さんのウェブサイト「キョート*ダンメンロシュツ/京都町屋断面露出」
http://www.ne.jp/asahi/yos/studio/danmen/

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