architects’ BAR 「けんちく本つくりたい人集まれ」vol.18/『「議論の場」を設計する/PROJECT ROUND ABOUT』 レポート

さる、2月7日
architect's BAR~建築本つくりたい人集まれvol.18を開催しました。



今回のゲストは建築を議論する場を模索しているチーム
roundabout journal」の藤村龍至さん、山崎泰寛さん のお二人。

おなじように議論する場を提供しているけんちくの手帖としては
roundabout journalはとても気になる存在で、ぜひお話を聴きしたいと
思っていたところ、タイミングよく山崎さんからお声をかけていただきました。
また藤村龍至さんにはお忙しいなか大阪までご足労いただきました。
お二人ともありがとうございました。



*当日は会場キャパシティー一杯80名近くの大盛況。
けんちくの手帖スタッフはうれしい悲鳴を上げ続ける中、
お二人のプレゼンテーションが始まりました。

*議論の場を提供し続けてきたお二人が
自らについて語る、という稀有なシチュエーションで
roundabout journalのいままでを振り返りながら
そのおりおりで気をつけたところ、意図したところを
お話いただきました。



*建築専門誌が次々と休刊し、議論がネット上に移った現在
顔を突き合わせて喧々諤々と議論するという形式は一種古臭いけど
その特性を意識して運営すれば議論するメディアとしてまだまだ有効だと
いうことを改めて確信しました。

イベントはその場所に集まった人にした共有できないという点で
“閉じた”メディアなのだけど、roundabout journalでは
加えて議論の内容を記録した新聞(号外に近い)をその場で発行したり、
聴衆にブログに書き込んでもらって議論が外で展開するように仕掛けている。

議論を発生させるフィールド
議論を記録するアーカイブ
議論を広めるネットワーク

この3つが具わっているメディア、それがroundabout journal
これは興味深い最強のメディアのかたち。

けんちくの手帖が本をテーマにしつつも
一方でイベントをやり、ネットで発信しているのも
知らず知らずにそういうメディアを意図していたのかもしれない。



*そして閉演後、まちに繰り出し議論の続き。
イベントの熱気を引き継ぐように朝まで飲んでました。

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