2007年8月21日火曜日

あまけん


・White Christmas

■音楽:原氏
■歌:緑茶さん

■はじめに:山崎

みなさま本日はお忙しいなか、お集まりいただきありがとう
ございました。前回マイクがなかったのであまり聞こえなかっ
たという反省がありまして、今回はマイクを用意しました。
また、もう一つの反省点は、前回は初めての回だったので、
二組のゲストに来ていただきました。プレゼンが押してしまっ
たこともあり、会場の皆さんと話しをする時間があまり取れま
せんでした。もう少しじっくり聞いてみたかったというご意見
をアンケートにも書いていただきましたので、今回は面白い活
動をしている方を一組だけ呼んでいますので、じっくりプレゼ
ンテーションを40分していただいて、そのあとみなさんと1時
間強ディスカッションができたらいいなぁと思っています。

こんなふうにちょっとずつ変えながらやっているイベントで
すので、今回も気になることがありましたらスタッフやアンケ
ートなどに書いて頂きたいと思います。

次回は4月22日に予定していますので、次の回に反映してい
きたいと思います。

けんちくの手帖は、最初にジャズの生演奏をしていただきま
したが、建築を知らない人でも、けんちくやその周りにあるも
のについて語っていけたらいいなと思っています。

前回も聞きましたが、建築や設計などに何らかのカタチで関
わっている方はどれくらいいらっしゃいますか?
今回は大分すくないですねぇ。
けんちくではない方はどれくらいいらっしゃいますか?
ありがとうございます。嬉しいですねぇ。嬉しいって言っち
ゃまずいのかな。

前回はけんちくをしてらっしゃる方が3分の2くらいで、けん
くち以外が3分の1くらいでした。古本屋さんとかグラフィック
、本の出版に興味がある方などでした。
そういうかんじでしたので、けんちくの話が中心でした。後
でアンケートを見たら、もう少し出版の話をして欲しかったと
いう意見もありました。
今日はけんちく以外の方が多いので、印刷や編集についての
質問や、「あまけん」のお二人が「南部再生」をつくった経緯
とか過程を含めて議論できたらいいなと思っています。

■あまけん:綱本氏
みなさん、こんばんは。「尼崎南部再生研究室」、略称で「あ
まけん」の綱本と申します。どうぞ、よろしくお願いいたしま
す。

■あまけん:若狭さん
「あまけん」の若狭です。どうぞよろしくお願いいたします。

■フリペ画像
まず今スクリーンに映しているのが、フリーペーパー「南部再
生」です。

幹事文字でえらい怪しいんですけど、どこの南部やねんという
と、尼崎の南部のことです。
今日は尼崎のことを上げたり下げたりしながら話をしていきた
いと思います。

尼崎にお住まいの方いらっしゃいますか?尼崎のどちらですか
?北部?
ということで今日は南部の話をしていきます。
尼崎のイメージってどんなイメージですか?

■お客さん1
柄が悪い。

■お客さん2
ダウンタウンのイメージ。

■あまけん:若狭さん
そういうイメージありますよね。今日はまず尼崎のイメージの
話からさせてもらいます。

■市章
この正面に見えている紋章、これは尼崎の市章です。市章には
二つのイメージが書かれています。
まず、尼崎は工業都市なので工業の「工」という文字が書かれ
ています。あとカタカナの「ア」と「マ」が隠れています。尼
崎って「アマ」っていいますよね。西宮を「ニシノミ」とかい
いませんよね。こういうふうに愛称で呼ばれるまちって全国的
に探してもあまりないですよね。略称で呼ばれるまちと工業都
市、尼崎は工業都市だったので工都と呼ばれていました。
ぼくも尼崎は工業のまちで、「アマ」と呼ばれているので下町
っぽいイメージがありました。
実際は尼崎市役所はクリーンなイメージにしたいなぁといろい
ろ施策をうってきたようです。尼崎は近松のまちやと、人形浄
瑠璃の近松門左衛門の墓が尼崎にあるので、10年くらい前から
キャンペーンやポスター、いろんなことをしているのですが、10
年たった今、それが市民に浸透しているかというと、今でも「
アマ」や「工業のまち」のようにちっとも浸透していない。そ
ういうのを見ていて、まちの本当のことをちゃんとみんなに伝
えたいなぁと思って、南部再生であるとか、あまけんは活動を
しています。

最初に「あまけん」という団体の紹介をしたいと思います。こ
れは尼崎の南部地域、いわゆる柄が悪いなぁといわれていると
ころの開拓をしたいなと集まりました。私どものほかにメンバ
ーは市職員でちょっと変わった人やマスコミ、地元信用金庫の
職員などがいます。

なんでこういうのができたかというと、尼崎はよく公害のまち
やと言われます。30年くらい前は工場がたくさん建って、喘息
が出たりして公害で訴訟などがありました。1999年に企業と患
者会が和解しまして、その和解金の一部で尼崎の南部を活性化
しなさいということになりました。当然患者さんは高齢者ばっ
かりで、活性化しろといっても難しい。そういうことで若い人
を集めて組織を作って活動しています。で、尼崎のまちが工業
都市で、世界各地にも工業都市があるわけですが、どこも衰退
していると。なにかいいヒントはないかなと見に行くことにな
りまして、ドイツのルール工業地帯を見に行ってきました。世
界最大の工業地帯にあるエムシャーパークに行きました。

■産業博物館

これはガスタンクです。もう使わないものは潰してしまうので
すが、これは中をくり貫いて展示場にしています。なんちゅう
めちゃくちゃな考え方をするんやなぁと。産業博物館というの
があって、普通はダサくてかび臭いイメージですが、これはそ
の、たぶんドイツ語の雰囲気にやられているのもありますが、
あるものを使いながらうまくやっているので、かっこいいなと
思いました。これだったら尼崎でもできるんじゃないかなぁと
。これは博物館の内部ですが、ハイテクとむかしのハイテクが
あったりして、おもしろいなぁと。博物館のなかには、おっち
ゃんの写真が飾ってあったりして、ものすごく男心をくすぐら
れました。

■ビールを飲む場所

一番僕が感動したのは出すね、工業都市はやっぱりビールがう
まい。労働者のおっちゃんが飲むので、その地ビールを飲ませ
る。すごく遊び心があっていいなぁと思いました。これは水門
が講演に変わっていたり。運河からみた景観です。それを眺め
てビールを飲む場所があるんですね。運河から見た景観を眺め
ながらクルージングすることができます。煙がぼーぼー出てい
るのを見ながら、大きな機械がごみをがっさーっと掴んでるの
を眺めながら、コーヒーサービスをしてくれたりするんですね
。その風景をみながらコーヒーを飲む。普通クルージングとい
うと夜景なんかが普通なのですが。観光客もけっこう来ていて
、小学校の社会見学もいました。
ドイツをみまして、偉く感動して、尼崎でもそういうことがで
きるんじゃないかと思いました。尼崎も同じように運河がはり
めぐらされていまして、こういうことをしました。
尼崎運河クルージング。

■アマクルージング 画像

■あまけん:綱本氏

今までのものは若狭くんが大学生のころにしたことです。たぶ
ん暇だったのでしょう。あまけんという研究室が2001年に何し
ようかと模索し始めました。結局、足元をみて何があるかとい
うと、工場があるな、工場ひとつひとつをつないでいるのが道
路ではなくて運河だったんですね。今はもちろん使われていま
せんが、平日に時々何隻か船が通る程度でした。
そこで、運河で遊んでみようということになりました。これは
今年の春にお花見しながらしましょうということで行ないまし
た。青い作業着を着ているのがぼくらです。ぼくらが場所の説
明をしていきました。
ここは築地といいまして魚を水揚げするような場所です。どん
な船でクルージングするのかといいますと、和船というか漁船
のようなものでクルージングしました。これは8人乗りです。

■あまけん:若狭氏

みなさんがっかりしたでしょ。クルージングって言ったのに漁
船に乗っていくんですよ。

■あまけん:綱本氏

ちなみにこの船を出しているのは、地元の漁協で、昔は魚を取
っていたのですが、今は河川愛護団体です。

■工場

実際に船を進めていくと、住友の工場などが見えてきます。こ
こでぼくらは説明をするんですけれども、ただ鉄板をつくって
いますというだけでは、おもしろくないので、どこにどのよう
に使われているかを説明しました。例えば住友金属であれば、
北海油田で地面を掘削しているような継ぎ目のないパイプをつ
くっていたりします。そういうふうに説明していくと面白くな
るのかなと思ってしました。

■跳ね橋

これはけっこう珍しいんじゃないかなと思っているのですが、
可動橋、跳ね橋です。跳ね橋は船が切れば開けてもらえるのか
とおもいきや、尼崎は1日6回、決まった時間にしかあけてくれ
ないんですね。その定時になると近所にいるおじさんが自転車
で走ってきて、大きな船がとまっていたら明けてくれるんです
。船がいなければそのままというものです。
これは実際に橋の下をくぐっているところなのですが、こうい
う小さな船でないと狭くてくぐることができません。
平日はこういう船が土砂などを運んでいたりしてうごいている
のをみるのはけっこう面白いんですね。このクレーンも作業し
ていると船が傾いたりして、面白かったです。

これは尼崎の閘門です。汚い意味ではなくて。これはパナマ運
河式の閘門なんですね。外との水位差がどれくらいあるかとい
うと、干満の差が大きいときは1mくらいあるそうです。その
ときは水がわっとふき出てきてすごいそうです。

■あまけん:若狭氏

子どもがウォーターワールドみたいやといっていました。この
ときは近所の親子連れや子どもがお客さんでけっこうきてるん
ですね。

■あまけん:綱本氏

それを聞いて喜んだのは僕たち大人なんですけどね。
こうやって進んでいくといろんなものが見えてきます。ぼくら
はひっきりなしにガイドをして、なにげなくみているものにも
感心を持ってもらおうと思いました。
次に説明するのは、アマイモというさつまいもの話をします。
尼崎というと今でこそ、工業の町公害の町というふうになって
いますが、いま工場がたっているところはほとんどがサツマイ
モの畑でした。でも海に近いところなのでどうしても潮をかぶ
ってしまいます。台風などでは3分の2くらいの畑が被害を受け
ていました。これは昭和初期の頃の写真です。アマイモという
さつまいもを収穫している写真です。あまいもってどういうイ
モなのか、初物っていうと高いイメージがあります。サツマイ
モも早い時期につくろうということで、3月くらいに植えて7月
くらいに収穫する、そういう変わった育て方をしていました。
どうしてそういうそだてかたをしていたのかといいますと、大
阪とか神戸など消費地に近い位置にありまして、こうしていた
そうです。塩気のある砂地でつくるサツマイモは風味がいい、
いまでいうと鳴門金時のような、そういったサツマイモが流行
りました。昭和初期に大きな台風が2回ありまして、そのとき
に畑が潮をかぶって全滅してしまいました。それを復活させよ
うというかつどうをしているのですが、そのきっかけというの
が、公害患者の方が公害のないときの尼崎を思い出す品物とし
て、「アマイモ」があったとおっしゃっていたので、死ぬ前に
もう一度アマイモが食べたいといったので、僕らが探すしかな
いということで探し回りました。で、今写っている写真は、筑
波の農業試験場です。ここでアマイモがあるかあるかときいた
ところ、アマイモと思しきものをいくつかあげてくださって、
尼崎に持って帰ってきました。種芋自体を持ち帰って育てまし
た。ただサツマイモを育てるだけでは面白くないので、この際
サツマイモに関する料理を勉強しようということになりました
。尼崎は奄美ですとか鹿児島、南方のほうから移り住んできた
方が多い街でして、工場で働いていた。そういう南方の料理を
みんなで食べたりしました。そこで、これを身内だけでしても
楽しくないので「イモコレ」をしました。これは「パリコレ」
にちなんでいます。毎年取れたイモをたべようということでや
っています。
サツマイモに関するお菓子を食べたりしています。

■質問:山崎

毎年やってるんですか?

■あまけん:綱本氏

そうですね、もう4年くらいになります。各地のお菓子をあつ
めたり、さつまいものジュースがあったり、便秘に効くらしい
です。こうやって食べ方の比較などをしています。
ここからは情報発信に入っていきます。
あまいもって昔の食べ物だったのですが、現代によみがえらせ
たということで、いろいろな情報が入ってくるようになりまし
た。例えば色とか形とか育て方とかいろんな情報が入ってくる
ようになったので、こういった冊子をつくりました。そしたら
これが年配の方に好評でして、新聞にも掲載されたのですが、
県外でも昔住んでいた人が、この情報を聞いてぜひ読みたいと
いう声をかけていただきました。
気をよくして、絵本をぼくらがつくりました。地域のことを勉
強する教材はモノクロで色あせたイメージが多いのですが、原
色で昔の尼崎はこうでしたとしてあげると親近感をもってでき
るのではないかと思いました。
実際にアマイモを市内各地の小学校13校と中学校3校くらいで
栽培してもらっています。地域のことを勉強するというのはや
っつけ仕事みたいなことがおおいのですが、サツマイモの場合
は食べられる教材として大いに売り出しているところです。

そうしたらいよいよ本題です。南部再生はどういうふうに発行
されているかに入っていきたいと思います。今日は編集されて
いる方もいらっしゃるようですのが、とくに編集のプロとか携
わっている人が関わっているわけではなくて、市役所のもと広
報マンとかひとくせもふたくせもあるひとがああでもないこう
でもないといって集まっています。





みなさんの後ろにあります棚の左の方に、けんちくの手帖とい
うボックスがあります。この中にいくつかフリーペーパーとか
、それよりも厚い本があります。こういうものは一般の本屋さ
んに置こうと思ってつくったものとはちょっと違うんですね。
そういう本だからこそあまり多くの人の手には渡らないという
欠点も持っています。実際に今は季刊発行で年に4回、5000部
発行しています。印刷費は1回あたり13万円です。編集に関し
ては一切お金を出していない状態でやっています。関西で出さ
れている雑誌、ウォーカーとか、ミーツとかわざと尼崎のこと
かかへんでしょ。そんなことないですか?西宮や芦屋のことは
書くのに尼崎のことはかかへんなと気になっていて、とりあえ
ずはそういうのをつくったらどうかなと思ってやっています。
載せる情報というのは、表紙の次のページ、特集があります。
最新号は食の特集です。毎回編集会議というのがありまして、
みんなで集まって考えます。これはもともと連載で「風土フー
ド」というのがありまして、それを書いている方が「こういう
のできるんちゃう?」といって企画されました。中には私のラ
ンチということでおっちゃんやおばちゃんにオススメのランチ
教えてくれといったり、あとはHPで尼崎でランチといって自分
が食べたランチを逐一報告するサイトがあるんですね。そこの
管理者にメールをして、一言、言うてくれとお願いしたりです
ね、あとはアマが下町なので安くてうまいものが食べられると
皆さん思ってますでしょ。1000円でがっちり食べましょうとい
うことをしました。これは、昔は阪神間の台所といわれた、三
和市場です。そこで弁当箱を持って、千円札を握り締めておか
ずを入れてもらう、マツタケご飯や刺身入りのめちゃめちゃ豪
勢な弁当ができたりします。テレビのようなことをやっていた
りします。

■あまけん:綱本氏

あと、右のページに載っているのが給食が名物な保育園です。
全部地元で取れた野菜を使って、野菜を育てたおじさんが保育
園児の前で持ってきて、今日取れた野菜だといって裁いたりす
る、保育園があります。そうすると子どもも食わず嫌いがなく
なってしまうそうです。左側の方は、尼崎が24時間創業の工場
があるものですから、夜勤あがりのおっちゃんが朝からビール
を飲んでいる場所というような、そういうとこも取材に行きま
した。

■あまけん:若狭氏

後は風土ネタで企画を練るんですけども、あまがさきは工場と
かも多いので、従業員食堂も多いんじゃないかということで、
突撃従業員食堂というのもやりました。市役所の食堂や警察署
の食堂も行きました。たぶん警察の食堂でつくっているカツ丼
が取調室へ入ってるんじゃないかなと思って取材にいきました

あとは工業団地の中にある油にまみれた場所の食堂へも楽しん
で取材に行きました。

あとほかは連載企画というカタチでやっています。こういうの
は、いろんな職業の人が集まって、1つのことを共同作業をし
ようとしてもうまくいかずに、誰かが何かを勝手にやってしま
って終わってしまう。あまけんでは、集まってくる人はそれぞ
れの特色を活かしながら、それを記事にぶつけてもらう。例え
ばアートに詳しくそれに携わっている子はアートの記事、食べ
物に携わっているのであれば、食べ物の記事、そういうカタチ
でやっています。
これは綱本が書いた記事です。

■あまけん:若狭氏

これは、南部百景といって100回続けなければいけないのです
が…、尼崎って写真でみるとなにげなく通りすぎてしまうもの
が多いので、絵にすればちょっと雰囲気がかわるんじゃないか
と思いまして、いろいろ絵を書いて歩いています。このときは
市役所のすぐ前に公園があるんですけれども、そこに変わった
人たちがたくさん集っているのでそれを書こうかなと思いまし
た。写真で撮るとどうしても肖像権があって起こられてしまい
ますので、絵だったら似ていても別人ということでいいかなと
思いました。
右のページのおじさん、びっくりするでしょ。尼崎っていうの
は本当にこういうおじさんがいるんです。尼崎というステレオ
タイプのイメージをここに凝縮したんじゃないかなと思います
。ましてや、旭日旗をつけて、裸にベストだけつけてきている
。そしてバイクのエンジン音はうるさくなくて、けっこう静か
なんですね。そこがすばらしいなと(笑)こんな人もいます。

■あまけん:綱本氏

あまけんは学生さんが多くて、学生が見たノスタルジーをかい
た「ノスアマ」という記事があります。これは学生に何か気に
なったもの、好きなものを写真に撮ってきてもらい、ふらふら
してもらって、バウ的な家のトビラが変だとか、電柱が…とか
そういうものを集めてもらってきています。

あとは、地元の人にも書いてもらわなければいかんやろという
ことで、    という記事で、これは尼崎にはキブリ神社と
いうのがありまして、ここの宮司は若くて、ぼくと同じ関学出
身なんですね。宮司が関学っておかしいやろ、あそこはキリス
ト教の大学やろ、といったらアーメンとかいうような面白い方
で、その人に祭りに関する思いを連載書いてもらっています。

尼崎ミーツアートというので、尼崎って意外と芸術家がおるん
ですよ。例えば、前衛芸術家のシナガカズオさんといって、天
井にぶらさがって足で絵を描くアクションペイントをする方と
か、かみふうせんってご存知ですか、「冬が来る前に」がミリ
オンセラーになった人とか、ご存知ですか?そういうひとを特
集しています。

あと、こういうものは若い人ばかりでつくっても仕方ないので
、写真と語るということでお年寄りに昔の写真を見せてもらっ
て、自分が映っているスナップ写真を見せてもらいながら思い
でを語るというのがあります。

あとは、THEワザという連載で、尼崎はものづくりのまちなの
でなにかすごい秀でたワザがあるやろということで、前回はロ
ボットアームの記事でした。かばんづくりの職人さんのところ
へいったり、柔道場で必殺技を教えてもらったりしています。
体験入門したりして。

再発見というコーナーがあって、南部再生をつくっていてすご
くいいなと思うのは、尼崎市内にこれを配っていて、この冊子
を見た若い人が気になる、私もその記事を書きたいといってき
てくれたりするんですよ。いま、この再発見というこのコーナ
ーは大学生が書いています。

風土フードはB級グルメというか、生活密着の食べ物を探す企
画です。居酒屋いったりとか、カツ丼食べに行ったりとかする
記事です。新聞記者の方が参加しています。

論というコーナーもあって、新聞で言えばオピニオンものです
が、尼崎市内で活躍されている方、ヒワリダイゴさん、俳優?
こういうちょっと権威のあるような方に書いてもらっています

この間はあましん「尼崎信用金庫」の理事長さんに書いてもら
いました。そういう大物にもチャレンジしていっています。

■あまけん:綱本氏

あと先ほどの運河クルージングなんですけど、工場とか産業遺
産のことを盛り上げたいなと意見が一致したら、僕らの言いた
いことを言って書いてくれる人を選びます。そういうときは工
場の社長さんを連れてきて、書いてもらったりします。

■あまけん:若狭氏

あと、つくらないまちづくりということで、まちづくりはいろ
いろありますが、スクラップアンドビルドではなくて、今ある
ものをツカイナガラまちづくりしている内容を書くコーナーで
す。あまけんのメンバーで専門家の方で地域政策をしている方
が書いています。これは今回で終わりなんですけど。次回から
は産業遺産というコーナーになります。どんどんマニアックな
方向へ行っています。

こういうところで、今やっている事業なんかも紹介します。こ
れはメイドイン尼崎速報なんですけれども、この冊子をつくる
ことで何が起きているかというと、尼崎界隈にネットワークが
できます。そうしれば何かしてみようかということになります
。南部再生の活動を通して発見したのは、メイドイン尼崎コン
ペというコンペを昨年から実施しています。阪神尼崎の商店街
なんですけど、去年タイガースのマジックをいち早く転倒させ
た商店街なんですが、マスコミに紹介されて、テレビに取り上
げられて、何千人という人が来たんですね。それで、商店街の
おっちゃんに、タイガースのイベントをしてどうやったか聞い
たんですね。もうかったんかと聞いたら、もうかってないと。
おっちゃんらはみんなタイガースのハッピ着てやってたのにも
うからなかった。もうかったお店というのはタイガースグッズ
をつくって売り出したカメラ屋とか一部だけだったんですね、
それはまずいなということで、商店街で売るもの、尼崎でしか
買えないものとかを発掘しようということで、商店街と一緒に
なってやり始めた事業がメイドイン尼崎という事業なんです。
これは応募用紙ですが、商工会とかがやると、技術がどうやと
か、ものすごい固くて難しいことばかりで、おもしろくないん
ですね。
だからもっとわかりやすいものをやろうということで、甲子園
で売られている焼きそばのソースは尼崎産だとか、世紀の発明
品セグウェイに使われている部品も尼崎で作られている、ソニ
ーのアイボの部品も尼崎やとか。いちばんわかりやすいのは「
マリービスケット」です。マリービスケットにはちょっとうる
さい綱本が話します。

■あまけん:綱本氏

別にうるさくもなんともないですが、マリーとかチョコチップ
とかクッキーとかビスケットとか全国で売っているのは尼崎の
工場でしかつくっていないんです。

マリーのまちからやってきましたというと粋やなぁと。
というへぇーという話なんですけど、尼崎の町に住んでいて工
場がたくさんありますよね。近くに工場があってもそこで何が
つくられているかはみんな知らない。だから何をつくっている
のかを知らしめる必要があるやろと思っています。

ここからのプレゼンはみなさんにへぇーと言っていただくため
のプレゼンになります。

自薦他薦問わず集めました。これはおっちゃんが焼いているせ
んべいです。瓦煎餅を手焼きして、尼崎の模様を押したりして
います。あとは昔からもち米しか使わないで、水あめをつくっ
ているところとか、松任谷由美も愛用しているらしいですけど
ね、あとは庶民的なところで、ひゃくまんという豚マンやさん
なんですけど、朝から手作りしてつくっているところとか、そ
のこだわりがメイドイン尼崎ではないかと思います。
これは商店街のおっちゃんが小説を書いてるんですね。商店街
の小説家とか、このぱんやさんはルビアといって、行列のでき
るぱんやさんなんですけど、そこで売られているパンはみんな
尼崎の工場で焼かれています。よく見る健康のつぼ押しですが
、これはアマの会社が特許を取って売っているんです。
それ以外にも、森永のビスケットやしょうゆ、どら焼きなどが
あります。そしてこれはパルナスのピロシキなんですが、関西
の人はけっこう知っている思うんですけど、パルピロ~♪パル
ピロ~♪皆さん知らないですか?知ってる方いません?しって
ますよね。パルナスは解散してしまったんですけどねぇ、尼崎
だけでそれが食べられるんです。
庶民的なものがたくさん出品されました。これ以外にもキャラ
クターなどがありました。
これは南部再生の取材からつながっているものなのですが、豆
腐ドーナッツです。豆腐ドーナツというのはですね、下町の豆
腐やさんでおばちゃんがひとりで揚げているドーナツです。1
個50円なので、子どもがよく買っています。これを南部再生
の冊子やメイドイン尼崎で紹介しました。そうするうちに、南
部再生やメイドイン尼崎の冊子を持ってくる人が出てきたそう
です。おばちゃんひとりでおいつかないくらい揚げなければな
らなくなってきて、今では新メニューもつくっているそうです


これはコンペの審査会の様子です。審査員はエライ先生ではな
く、ユニークな方を集めています。で、グランプリになったの
は枡千のてんぷらです。揚げかまぼこがどうしてグランプリに
なったかというと、尼崎は昔漁港だったんです。漁港やからか
まぼこや加工産業が流行った。200年くらいかわらなく愛さ
れているそうです。

■あまけん:綱本氏

これはもうひとつのグランプリです。これはノスタルジーでえ
らばれたのではなくて、最新型のユタンポなんです。まず素材
が、斬新で、絶対腐食されていないといわれているチタンです
。さらにIH対応なんです。キャップだけとって置いておけば、
火傷せずにお湯が入る。キャップにも秘密がありまして、ユタ
ンポのお湯が冷めてもゆたんぽがへこまない設計になっていま
す。特許と実用がこめられています。
もともと尼崎は工業の町というイメージにぴったりだなと審査
員の絶賛で決まりました。

■あまけん:若狭氏

そしてこれをカタログにしたのが皆さんのお手元にある、メイ
ドイン尼崎カタログです。一万部発行しました。まちづくりの
助成金を使いながらやりました。ナカミは、わかりやすく面白
いように、チタンのページとドーナツのページを隣り合わせた
りして、役所がつくるようなものではなくて、商店街と一緒に
なっていいものを紹介しています。

メイドイン尼崎事業というのをすすめていまして、サンワ商店
街というシャッターが閉まっている店が多いところなんですが
、ここで何かできないかと思い、この空き店舗を試験的に開け
てみよう、メイドイン尼崎ショップをオープンしようというこ
とになりました。
ほとんど人通りのない商店街だったのですが、2日間で500
0人の人が来てくれました。ニュースとしてカタログや南部再
生で流しておいてオープンさせました。で、売り上げもすごか
ったのですが、ピロシキなんかも売りに来てくれたり、おっち
ゃん、おばちゃんの協力でやりました。メイドイン尼崎のやき
そばをつくったりもしました。尼崎の麺、ソース、天ぷら、焼
いているのは尼崎出身のおっちゃんという純尼崎製の焼きそば
を売ったりしました。
そこで、商店街は一過性のものではなくて、事業としてやりた
いということになりました。「メイドイン尼崎のお店」という
ことで楽天に出店しようということになりました。
http://www.rakuten.co.jp/mia/index.html
これは、アマの秘伝の味セットといって、ワンダフルソース、
ぽんず一番搾り、尼の生揚醤油が入っていたり、うんちくが入
っていたり、地元のホテルの料理長のレシピが入っているもの
を2500円で売っています。商店街には毎日50セットくら
いの注文があるそうです。

あまけんは、冊子をつくっるのが目的じゃなくて、冊子を作っ
て、冊子を通して波及する事業を、例えばメイドイン尼崎であ
るとか、そういうのをつくって、地元の人をその気にさせると
いうのがねらいです。

■司会:山崎

どうもありがとうございました。
この後ディスカッションに移りたいと思っています。
その前に少しだけ休憩を挟みたいと思います。今日は太陽の塔
さんが入ってくれていますので、焼肉丼、カレーがオススメだ
そうです。
そのあたりを注文してもらって、食べながら、10分後くらい
からじわじわとディスカッションに移りたいと思います。

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