見習い店主が自己表現できる場所 コモンカフェ

SANY0018

 大阪21世紀協会のチーフプロデューサー(当時)として、文化プロデュースの仕事にかかわってきた一方で、中崎町で日替わりマスター制のお店「コモンカフェ」で、何人もの若き料理人やイベンターをご自身の文化的な活動に巻き込んできた山納さん。
 山納さんは、「他者」との出会いによって人は成長するという想いで、その出会いの場をひとつひとつ作り上げてきました。2007年、それまでの過程をコモンカフェという本にして出版されました。その集大成がこの1冊におさまっており、カフェの教科書と言えるでしょう。
 お店のノウハウなど明け透けに書いた内容は瞬く間に世間の話題を集めました。コモンカフェ成功の裏に、いろいろなヒントがつまっているはず。その秘密に迫りました。
 山納さんはコモンカフェの話を入り口に、足繁く通ったRINO’S POINTや扇町ミュージアムスクエア(OMS)の閉館をきっかけに「カフェというインフラを使って、OMSをつくってしまおう」という思いに至ったこと、インキュベーション施設のメビック扇町でたくさんのクリエイターと出会い、自分軸と他人軸についての考えにいたった話や六甲山カフェの話など、さまざまな仕組みづくりについて話してくれました。
 印象的だった言葉がこちらです。
 「ひとつ意識したことは、ひとりひとりがムリせずに表現活動できることをしよう。誰でもできることをしようと考えていました。ヒントみたいに思いついたことを出し続けることが大事なんだと思います。面白いと思った人は関係者、参加者になっていきます。同じ思いをもっているところにできるだけ早くアクセスするのが重要だと思います。関係のあるmixiのコミュに書きまくる、とかそういうことですね」
 どなたかの場をつくるヒントになる言葉ではないでしょうか。 (狩野)

コモンカフェ

http://talkin-about.com/



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