2008年6月18日水曜日

マズヒスティック・ランドスケープ 書評

『環境緑化新聞』2006.5.1より引用
http://www.gakugei-pub.jp/mokuroku/book/5250maso/shohyo.htm
 著者のランドスケープ・エクスプローラーは、ランドスケープ分野に携わる若手13人による有志の会。
 マゾヒスティックなデザインというのは、一方的に意味を与えるものではなく、少し控えて場所の多義的な可能性を示すものを指している。パブリックスペースは、作り手が与えるものから、使い手に獲得されるものへと変化することが求められている、というものだ。副題は「獲得される場所をめざして」。
 まず著者らは、フィールドへ出て風景をめぐる探査を始める。その収集されたパブリックタイトルは第2章「外部空間装置辞典」で紹介され、「13のキーワード」が抽出される。そしてそこから、パブリックスペースは「獲得される場所」を目指していくべきだという方向性が見えてくる。では、プランニングやデザインにはどのようなアプローチが可能か、6つのアプローチを頼りに10の提案を展開している。
 第2章で1番に登場する「ヤクルトランド」は印象的。ヤクルトレディーの空間想像力はすごい。ユーモア溢れる一冊。

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